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雑学その他

米Yahooの勃興と陥落について思ったことの話

投稿日:

こんにちは。
此方のニュースを覚えておりますでしょうか。

Altaba(旧米Yahoo)、Alibaba株売却で解散へ
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/04/news076.html


簡単に言うと
・米YahooはポータルサイトYahoo!などの主要事業を2年前に
米Verizonに売却
しており、残りの企業体は投資会社として存在をしていた。
(ポータルサイトYahoo!などの主要サイトは米Verizon運営で現在も存続)
・残っていた投資会社としての米Yahooも上記のニュースで完全消滅
完全に米Yahooが消滅してしまいました。

このニュースを見た時、
一つの歴史が終わったと思いました。

インターネットの世界は環境変化が激しく
数か月で新しいテクノロジーが生まれてきます。
そんな中で判断を間違えたら(間違え続けたら)
あっという間に時代と後続の企業に
飲み込まれてしまう恐ろしさがあります。
そんな事を考えながら書いてみます。

米Yahooの誕生と拡大の概要

ざっと記載します。より詳しい内容はwikipedia等参照してください。

誕生

米Yahooは1994年にスタンフォード大学の学生、
ジェリーヤンとデビッドファイロによって創業されました。
最初はただのブックマークサイトだった
「Jerry's Guide to the World Wide Web」が前身です。

会社設立と株式公開

1995年にYahoo.Incを設立します。
OS「windows95」の世界的成功を受けて
ブラウザソフトのニーズが急速に広がります。
その後わずか1年後にNASDAQでの株式公開に踏み切ります。
ネット市場の拡大はすさまじく、上場で手に入れた資金をもとに
Eメール事業やゲーム事業など様々な事業を展開し、
Yahoo!は90年代後半の世界で一番人気のあるポータルサイトとなります。

この時日本でのYahoo!事業のために孫正義さんのソフトバンクが
資本参加します。(合弁会社Yahoo!Japan設立)

買収と拡大

米Yahooは世界一のポータルサイトになりましたが
その安定は長く続きませんでした。
ポータルサイトの肝心かなめの検索エンジンの分野で
あっという間にGoogleにシェアを奪われていきます。
1998年に誕生したGoogleは設立と同時に
大型の資金調達に次々と成功し、検索エンジンでのシェアを
驚異的なスピードで広げていきました。
結果2000年には米YahooはGoogleの検索エンジンを使用することになります。
2004年にはオーバーチュアの検索エンジンを採用し、
Googleの検索エンジンの利用を止めました。
その後も買収を何度となく繰り返し、
検索事業のみならずメール事業やマップ、その他さまざまな分野で
米YahooとGoogleは熾烈な戦いを繰り広げます。

崩壊

2008年頃から米Yahooは経営難の状態が続き、幾度ものリストラを繰り返し、
会社存続の危機にさらわれます。
マイクロソフトとの買収話が何度も発生したが
結局最後まで条件の折り合いがつくことはありませんでした。

この頃、米Yahooはマイクロソフトの検索エンジンBingを
利用していましたが日本のYahoo!Japanは米Googleを
検索エンジンとして採用すると発表しています。
米Yahooと日本のYahoo!Japanが完全に袂を分かった瞬間でした。

その後もCEOが何度も交代し、経営難を克服しようと試みましたが
2016年7月25日にベライゾンコミュニケーションズがほぼすべての事業を
買収することで両者合意されました。2017年6月13日に手続きが終了。

また一部残った投資等の事業部門はAltabaグループとして存在していましたが
この記事で一番最初に記載したニュースにより消滅。
完全に米Yahooグループが消えてしまいました。

Googleとの関係と闇歴史

ずっと語り継がれるであろう米Yahooの闇歴史、というか闇決断。
時系列は以下になります。

1998年… 米YahooはGoogleを100万ドルで買収することを拒否(約1億3千万円)
こんな初期に買収するチャンスあったんかい(*´Д`)

2000年 … 米YahooはGoogleのサーチエンジンを採用する
ここでもうGoogleの凄さわかりそうだよね

2002年…米YahooはGoogle買収を諦められず300万ドルで提案(約3億9千万円)
するがGoogleは500万ドルを提示してくる。米ヤフーは拒否して決裂。
・・・何拒否してんの(゚Д゚;)
ここですよね。絶対買収するべきだった。

2003年…米Yahooはオーバーチュアを買収。自社検索エンジンの開発。

2004年…Googleの検索エンジンの利用を止めて自社検索エンジンを利用する。
意固地になってる

~経営悪化し始める~

2008年…MSからの買収提案、約446億ドルを拒否する。
会社としてよりも株を持っている創業者の意向だね。

2010年…米YahooはMSのBingを採用することを発表したが
日本のヤフーはGoogleを採用することを決定。
孫さん見る目があるなぁ。

2016年…なんやかんやで米ベライゾンに約48億ドルで買収される。
・・・あれ、2008年の買収額・・・。

2019年4月…米Yahooが投資会社として存在していた一部も含め
完全に消滅する。方やGoogleの親会社アルファベットグループの
時価総額は80兆円にも上り未だに成長し続けている。

感想

何とかならんかったんですかね・・・。

個人的に株取引をやるのでNYダウなどのチャートを見るために
現在でもYahoo Financeを利用するので
米Yahooが完全に消え去ったイマイチ実感はありません。

しかし時系列を見ても
良くここまで致命的な経営判断ミスが続いたもんだと思います。

1998年と2002年のGoogle買収についてすべて
”米Yahoo”側から何度も拒否しています。

この時はまだGoogleが世界を制する姿が想像しにくかったのでしょうか?
2000年にGoogleの検索エンジンを
利用しているのだから技術的な理解はありそうですが。

また2008年での買収額は450億ドル近い買収額が提示されていたのに
結局交渉決裂でその後も経営難続きで会社価値を棄損し続け
結果的に2016年に9分の1のバナナのたたき売り値段で
ベライゾンに買収されてしまいました。

見切りの悪さが現れているように感じます。

Googleと米Yahooの経営スタイルと考えるには
2000年の後半からのGoogleと米Yahooのポータルサイトの
デザインの変化を比べてみると良く分かります。

現在でこそGoogleは様々な企業を買収しますが当時のGoogleは
主力であるGoogleサイトのトップページの情報を
どんどん少なくしていき検索特化を推し進めます。
(Googleこそが検索エンジンであると印象付けるのにぴったり)

米Yahooはどんどんポータルサイトのサービスが肥大化していきます。
結果的に肥大化したグループが身動きが取れなくなり
主要なサービスでことごとく負けてしまう。
違いは明らかでした。

簡単にまとめると米Yahooは
・Googleの技術力を侮っていた
・将来のライバルを買収する最大のチャンスを複数回にわたり逃した
・未来を見通す力が無かった
・多角化をしすぎた
・メールやSNSなど主要な場所で競争に負けた
ってところですかね。

まとめ

米Yahooはインターネット企業では
間違いなくスタートが早いほうの企業です。
ネットバブルの恩恵もしっかりと受け、
潤沢な資金力で圧倒的な力を持っている時期がありました。

普通はネットビジネスの世界では先駆者利益大きく
一度競争優位に立つと後続の企業はなかなか
打ち勝つのは難しいと思うのですが、
上記のような経営判断ミスをしてしまうと
あっという間に環境の変化にのまれてしまう
ということが良く分かります。

Googleのように軸となる技術を徹底的にとことんまで育て上げ、
脇から事業展開していくことは
これからの事業でも本当に大事な事だと思います。
同じ事が個人でも言えそうですね。

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